2021-06

百人一首

これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関

これがあの、東国に行く人も東国から帰る人もここで逢ったり別れたり、知っている人も知らない人もここで逢うという逢坂の関なんだなあ。
随筆

神社が重要な理由

とある仕事関係の業者の方からこんな質問をされた。「僕ら、神社さんと仕事させてもらって、神社のことを大切に思って、守っていくお手伝いをさせていただいてますけど、そもそも、なんで神社を守らないといけないんでしょうかね。もちろん、守りたいと思って...
百人一首

花の色は移りにけりないたずらにわが身世にふるながめせし間に

*花・・・ここでは桜。古典で花といえば桜のこと。 *花の色・・・「桜の花の色」と「女性の若さや美しさ」も表されている。 *移りにけりな・・・「移る」は「色あせる、変わる」の意。「けり」は過去の助動詞。「な」は詠嘆の終助詞。よって2句切れになる。 *いたずらに・・・無駄に、むなしく *世にふる・・・「世」は「世代」と「男女の仲」の掛詞。「ふる」も「経る(ふる)」の「時が経つ」と「降る」の掛詞。「ずっと降り続く雨」と「年を取っていく私」の2つの意味がある。 *ながめ・・・「眺め」と「長雨」の掛詞。
百人一首

わが庵は都の辰巳しかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり

百人一首の8番目の歌です。 隠遁生活に満足している心境を詠んだ歌。
百人一首

天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも

百人一首の7番目の歌です。 遣唐使にいった作者が、日本を懐かしんで読んだ歌です。
百人一首

かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける

かささぎが天の川に渡している橋のような宮中の御階(みはし)の上に降りている霜が、白く輝いているのを見ると、夜も更けてしまったのだなあと思う。