2021-10

百人一首

このたびは幣も取りあへず手向山紅葉の錦神のまにまに

この度の旅はあまりにも急なことだったので、幣を用意する暇もありませんでした。代わりにとりあえず、この錦のように美しい手向山の紅葉を捧げましょう。神よ、御心のままに受け取ってください。
百人一首

月見れば千々に物こそかなしけれわが身一つの秋にはあらねど

月を見るといろいろなものが際限なくもの悲しく感じられる。別に私一人のために秋がやってきたというわけではないのに。
随筆

モーニングページの変化

 モーニングページをずっと書いている。朝起きて一番に、頭の中にあることをすべて書き出す、これがモーニングページだ。誰に読ませるわけでもないので、何を書いてもいい。むしろ読ませてはいけないそうだ。例えて言うなら、頭の中の掃除だ。部屋の掃除をするときは、とにかくいちど部屋の中のものをすべて出してみると、綺麗に掃除できて整理整頓ができる。それと同じように、頭の中を綺麗にする感覚だ。朝一番でするので、その日1日中、気持ちよいまま過ごすことができる。1年以上続けているが、ほとんど気持ちよい日を過ごしている。モーニングページのおかげだと思っている。
百人一首

吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風をあらしといふらむ

一度吹くとすぐに秋の草木がしおれるので、なるほど山からの風を嵐(荒らし)と言うのだろう。
百人一首

今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな

今来(こ)むと 言(い)ひしばかりに 長月(ながつき)の 有明(ありあけ)の月を 待ちいでつるかな素性法師(そせいほうし)百人一首の21番目の歌です。 語句 *今来む・・・「む」は意志を表す助動詞。「今すぐ来ます」の意。*長月・・・陰暦の9...