2022-10

百人一首

あひ見ての後の心にくらぶれば昔は物を思はざりけり

あなたにお逢いして契りを結んでから後の恋しい心に比べると、昔は何の恋煩いもしなかったと同じくらい、取るに足らないものであったなあ。
随筆

畑に降る雨

私の職場の上司は畑を持っている。宮司の職を退いて名誉宮司となってから、それまで人に貸していた畑の一部を自ら耕すようになった。きゅうり、トマト、大根、ほうれん草、さまざまな野菜を育てている。収穫したものを頂くこともある。形は売っているものとは...