2023-03

随筆

猫背の思い出

朝起きて一番にベランダに出た。先週よりも寒さが和らいでいたので薄着のまま、所狭しと並んでいる植物たちを一目見た。一目見てから次に遠くに目をやると、南の方には朝日に照らされた街が広がり、西の丘には竹の林が風に吹かれてゆっくりと動いている。そし...
百人一首

八重葎しげれる宿のさびしきに人こそ見えね秋は来にけり

幾重にもつる草が生い茂っている荒れ寂れた宿は寂しく、人は誰も訪ねてこないが、それでも秋はやってくるのだなあ。