2023-04

随筆

島本のエクリチュール

久しぶりに訪れた島本町、私の育った町である。ここへは5歳の時に引っ越ししてきた。生まれたのは福知山であるが、なにぶん小さかったために何も覚えていない。かろうじて覚えているのは、自分の背丈ほどに雪が積もっていたことぐらいだ。背丈と言っても4歳...
百人一首

風をいたみ岩うつ波のおのれのみ砕けてものを思ふころかな

風が激しく吹き、岩に打ち寄せる波が自分だけ砕けて散るように、私の心は千々に砕けてしまって、どうしてよいのか思い悩むこの頃なのです。