随筆

世羅の空

若い頃、音楽を一緒にやっていた友人から連絡が来た。故郷の世羅でピザ屋を開店してから10年が経ったので、そのお祝いのパーティーをやるから来てくれないかと。パーティーは日曜日で、仕事柄休みは取りにくいが、なんとか都合をつけて行ってきたのだ。  ...
随筆

皇位継承の猿猫論争

Xのポストがきっかけとなって皇位継承について考えることがあった。皇位継承の問題といえば「女性天皇、女系天皇」にまつわるものである。われわれ神主は、この「女性天皇、女系天皇」には反対であるというのが一般的な認識であろう。その例に漏れることなく...
百人一首

あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたびの逢うこともがな

わたしはもうすぐ死んでしまうでしょう。あの世への思い出として、もう一度だけあなたにお会いしたいものです。
随筆

素読

ある作家の全集を全部読むというのが、作家になるためにはいい方法だという。小林秀雄が言っていたから信憑性は高そうだ。他にも薦める人がいたので影響され、全集読みを始めている。そのコツは好きな作家の全集で、なおかつ量が多くないものがいいと聞いて調...
随筆

哲学者宣言

私は哲学者である。この世界を言論で説明し、人類の幸福を追求する。そのために残りの命を費やし、哲学書を残すことをここに宣言する。いささか大袈裟な感じがするが、私の決意である。神職としての立場とともに、言論での貢献を誓うのだ。「である」というの...
百人一首

滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ

滝の流れ落ちる音が聞こえなくなってずいぶん経つけれど、その名声だけは世間に流れ伝わって、今でも人々の口から聞こえていることだよ。
随筆

本棚を眺める

DIYで本棚を作った。思い切って壁一面を本棚にしたのだ。理由は本が増えてきたので、置き場所がなくなったことだが、といっても400冊ほどだから世の読書家と比べたら大した量の本ではない。しかし、国語が苦手だった私にしたらたくさんの本を買ったと驚...
随筆

知的行為としての「祀る」

日本神話を読むと「神様を祀る神様」がいることに驚く。一般に神様は「祀られる者」であって、「祀る者」ではない。しかし、神話の中には神を祀るために勤しむ神々が描かれている。その筆頭が天照大神である。伊勢の神宮に祀られた皇祖神、簡単に言えば日本で...
百人一首

忘れじの行末まではかたければ今日を限りの命ともがな

「いつまでも忘れまい」というあなたの言葉が、遠い将来まで変わらないというのは難しいでしょう。だから、その言葉を聞いた今日を限りに命が尽きてしまえばいいのに。
随筆

みんなで祝おう

2月11日は「建国記念の日」である。「国民の祝日に関する法律」で規定された、文字通り「日本の建国」を祝う日である。昭和23(1948)年7月まではこの日を「紀元節」といった。「紀元節」の「紀元」とは「暦の始まり」、「歴史のはじまり」、「日本...
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