随筆 「もののあはれ」と日本語文法 金谷武洋氏の『日本語と西欧語』は、本屋で見かけて、なんとなく買った本である。そこに書かれていたのは、日本語には主語がなく、それによって主語が絶対必要な英語話者とは世界の視点が違うというものであった。ここにヒントを得て、文法を探れば、そこには... 2024.11.08 随筆
随筆 哲学としての日本語文法 執筆中の哲学書の骨子は、全ては関わり合っているという関係性の存在論、そして「根」である。それらを追い求めている中で、日本の歴史、古語と目を向けてゆき、今回は日本語文法に出会った。文法とは語と語の関係であり、それぞれが意味を与え合っている。そ... 2024.10.15 随筆
百人一首 めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲がくれにし夜半の月かな せっかく久しぶりにめぐり逢えたのに、あなたなのかどうかも分からないほどの短い時間であっという間に帰ってしまわれました。まるで、雲隠れしてしまった夜中の月のようでしたね。 2024.10.05 百人一首
随筆 根としての視点 哲学書を書こうとしている。その一つ目の骨子は「言葉」である。私の思索の始まりは、頭の中にあるものをとにかく書き出す「モーニングページ」という習慣から始まっている。「あれ」ではなく「これ」であるという分節は言葉以前からあるが、言葉をもって体系... 2024.09.21 随筆
随筆 古文作文 古文作文に興味を惹かれている。きっかけがあって、検索したら「古文作文」という言葉があることを初めて知った。英作文というのはよく聞くが、古文作文というのはあまり聞いたことがない。受験勉強でもすることはないと思う。しかし、英作文をすると英語を深... 2024.08.29 随筆
随筆 根と国史 日本は国民主権の自由主義国家ではなく、官僚主導の社会主義国家である。このような認識のもと、実際に日本を動かしている官僚になる子供たちに正しい国家観を教育するために、竹田恒泰氏は中学校日本史の教科書を作った。竹田氏は将来国を動かすべき徳の高い... 2024.08.04 随筆
随筆 世羅の空 若い頃、音楽を一緒にやっていた友人から連絡が来た。故郷の世羅でピザ屋を開店してから10年が経ったので、そのお祝いのパーティーをやるから来てくれないかと。パーティーは日曜日で、仕事柄休みは取りにくいが、なんとか都合をつけて行ってきたのだ。 ... 2024.07.12 随筆
随筆 皇位継承の猿猫論争 Xのポストがきっかけとなって皇位継承について考えることがあった。皇位継承の問題といえば「女性天皇、女系天皇」にまつわるものである。われわれ神主は、この「女性天皇、女系天皇」には反対であるというのが一般的な認識であろう。その例に漏れることなく... 2024.06.17 随筆
百人一首 あらざらむこの世のほかの思ひ出に今ひとたびの逢うこともがな わたしはもうすぐ死んでしまうでしょう。あの世への思い出として、もう一度だけあなたにお会いしたいものです。 2024.05.31 百人一首
随筆 素読 ある作家の全集を全部読むというのが、作家になるためにはいい方法だという。小林秀雄が言っていたから信憑性は高そうだ。他にも薦める人がいたので影響され、全集読みを始めている。そのコツは好きな作家の全集で、なおかつ量が多くないものがいいと聞いて調... 2024.05.24 随筆