suginokikyousitsu

随筆

モーニングページの変化

 モーニングページをずっと書いている。朝起きて一番に、頭の中にあることをすべて書き出す、これがモーニングページだ。誰に読ませるわけでもないので、何を書いてもいい。むしろ読ませてはいけないそうだ。例えて言うなら、頭の中の掃除だ。部屋の掃除をするときは、とにかくいちど部屋の中のものをすべて出してみると、綺麗に掃除できて整理整頓ができる。それと同じように、頭の中を綺麗にする感覚だ。朝一番でするので、その日1日中、気持ちよいまま過ごすことができる。1年以上続けているが、ほとんど気持ちよい日を過ごしている。モーニングページのおかげだと思っている。
百人一首

吹くからに秋の草木のしをるればむべ山風をあらしといふらむ

一度吹くとすぐに秋の草木がしおれるので、なるほど山からの風を嵐(荒らし)と言うのだろう。
百人一首

今来むと言ひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな

今来(こ)むと 言(い)ひしばかりに 長月(ながつき)の 有明(ありあけ)の月を 待ちいでつるかな素性法師(そせいほうし)百人一首の21番目の歌です。 語句 *今来む・・・「む」は意志を表す助動詞。「今すぐ来ます」の意。*長月・・・陰暦の9...
百人一首

わびぬれば今はたおなじ難波なる身をつくしても逢わむとぞ思ふ

わびぬれば 今はたおなじ 難波(なには)なる 身をつくしても 逢わむとぞ思ふ元良親王(もとよししんのう)百人一首の20番目の歌です。 語句 *詫びぬれば・・・「詫ぶ」の連用形。「心に思い悩む」の意。*はた・・・「また」*同じ・・・ 今の私の...
随筆

柄谷行人の「交換モデルX」における宗教と科学についての随想

台湾行政院デジタル担当政務委員のオードリー・タン氏の著書に気になる言葉があった。「交換モデルX」。どんなものかは全く想像がつかなかったが、興味が惹かれた。というのもオードリー・タン氏の著書は刺激的で示唆に富んだ内容であったからだ。  台湾に...
百人一首

難波潟短き蘆のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや

難波潟の蘆のふしの間のように、短い一時でさえ会わずに、この世を過ごせとあなたはおっしゃるのですか。
百人一首

住の江の岸による波よるさへや夢の通ひぢ人目よくらむ

住の江(すみのえ)の 岸による波 よるさへや 夢の通ひぢ 人目よくらむ藤原敏行朝臣(ふじわらのとしゆきあそん)百人一首の18番目の歌です。 語句 *住の江・・・摂津国住吉(せっつのくにすみよし)(現在の大阪府大阪市住吉区)の海岸。*岸による...
百人一首

ちはやぶる神代もきかず龍田川から紅に水くくるとは

神々が国を治めた太古の昔である神代でさえも、聞いたことがない。龍田川が(一面に紅葉が浮いて)あざやかな紅色に、水をくくり染めにしているとは。
随筆

新聞

最近になって、新聞を購読し始めた。きっかけは、行きつけの美容師さんとの会話だ。なんの話をしていた時か忘れてしまったが、「私のお客さんで税理士の人がいるんですけど、その人は毎朝5時に起きて、日本の新聞5紙と海外の新聞もいくつか目を通すんですっ...
百人一首

たち別れいなばの山の峰に生ふるまつとし聞かば今帰り来む

お別れして因幡の国に行きますが、因幡の稲羽山の峰に生えている松の木のように、あなたが待っていると聞いたならば、すぐに帰ってこよう。