百人一首 君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ 君がため 春の野に出(い)でて 若菜摘む わが衣手(ころもで)に 雪は降りつつ光孝天皇(こうこうてんのう)百人一首の15番目の歌です。若菜摘みの情景を伝えて、自分の思いの深さを表現している。 語句 *君がため・・・若菜を贈る相手。*若菜摘む... 2021.08.10 百人一首
百人一首 みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにし我ならなくに みちのくの信夫の里に産する「しのぶ摺り」という染物の乱れた模様のように、私の心は気持ちを抑えて乱れています。これは誰のせいでそうなったのか、私のせいではなく、あなたのせいですよ。 2021.08.03 百人一首
随筆 盆栽 僕は盆栽初心者である。小さな盆栽を買ってきては、眺めてニヤニヤしている。盆栽が元気になれば僕も元気になり、元気がなくなれば僕も枯れてしまう。一喜一憂し、盆栽に振り回されているヒヨっ子盆栽愛好家なのである。 2021.07.25 随筆
百人一首 天つ風雲の通ひ路吹き閉ぢよ乙女の姿しばしとどめむ 大空に吹く風よ、天女たちが通るという天と地をつなぐ道を閉ざしてくれ。天女のように美しいこの舞姫たちをしばらくとどめたいのだ。 2021.07.20 百人一首
百人一首 これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関 これがあの、東国に行く人も東国から帰る人もここで逢ったり別れたり、知っている人も知らない人もここで逢うという逢坂の関なんだなあ。 2021.06.29 百人一首
随筆 神社が重要な理由 とある仕事関係の業者の方からこんな質問をされた。「僕ら、神社さんと仕事させてもらって、神社のことを大切に思って、守っていくお手伝いをさせていただいてますけど、そもそも、なんで神社を守らないといけないんでしょうかね。もちろん、守りたいと思って... 2021.06.25 随筆
百人一首 花の色は移りにけりないたずらにわが身世にふるながめせし間に *花・・・ここでは桜。古典で花といえば桜のこと。 *花の色・・・「桜の花の色」と「女性の若さや美しさ」も表されている。 *移りにけりな・・・「移る」は「色あせる、変わる」の意。「けり」は過去の助動詞。「な」は詠嘆の終助詞。よって2句切れになる。 *いたずらに・・・無駄に、むなしく *世にふる・・・「世」は「世代」と「男女の仲」の掛詞。「ふる」も「経る(ふる)」の「時が経つ」と「降る」の掛詞。「ずっと降り続く雨」と「年を取っていく私」の2つの意味がある。 *ながめ・・・「眺め」と「長雨」の掛詞。 2021.06.23 百人一首