suginokikyousitsu

百人一首

由良の門を渡る舟人かぢを絶え行方も知らぬ恋の道かな

由良川の(流れが速い)河口の瀬戸を渡る船頭が、櫂がなくなって行方もしらず漂うように、どうなるかわからない恋の道であることよ。
随筆

一枚の絵

植物を集め始めたのは、令和3年の4月でした。それからたくさんの植物を買い、今では200を超える植物が、ベランダや部屋の中に溢れています。その時々で好きになるものは変わっていますが、最近の傾向から、私の理想の植物像、なぜか追い求めてしまう植物...
百人一首

あはれともいふべき人は思ほえで身のいたづらになりぬべきかな

私のことを哀れだといってくれるはずの人は他には誰も思い浮かばないまま、きっと私はむなしく死んでしまうのだろうな。
随筆

存在の全体像

存在の全体像
随筆

絶対性の誤謬

長く興味を持って取り組んできた「存在論」。この世の物事はどのように存在しているのか、これを説明しようと多くの哲学者たちが語ってきました。「存在」とは、「変化するもの」であったり、「変化しないもの」であったり、「原子」でできていると言われたり...
百人一首

逢ふことの絶えてしなくはなかなかに人をも身をも恨みざらまし

もし逢うことが絶対にないのならば、かえってあの人のつれなさも、我が身の辛い運命も恨まなくて済むのに。
随筆

芝古墳

芝古墳
百人一首

あひ見ての後の心にくらぶれば昔は物を思はざりけり

あなたにお逢いして契りを結んでから後の恋しい心に比べると、昔は何の恋煩いもしなかったと同じくらい、取るに足らないものであったなあ。
随筆

畑に降る雨

私の職場の上司は畑を持っている。宮司の職を退いて名誉宮司となってから、それまで人に貸していた畑の一部を自ら耕すようになった。きゅうり、トマト、大根、ほうれん草、さまざまな野菜を育てている。収穫したものを頂くこともある。形は売っているものとは...
百人一首

契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波越さじとは

契りきなかたみに袖をしぼりつつ末の松山波越さじとは