百人一首

百人一首

天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも

百人一首の7番目の歌です。 遣唐使にいった作者が、日本を懐かしんで読んだ歌です。
百人一首

かささぎの渡せる橋に置く霜の白きを見れば夜ぞ更けにける

かささぎが天の川に渡している橋のような宮中の御階(みはし)の上に降りている霜が、白く輝いているのを見ると、夜も更けてしまったのだなあと思う。
百人一首

奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき

人里離れた奥深い山で、散り落ちた紅葉を踏み分けて、鹿が泣いているのを聞く時こそ、秋はとても悲しく感じられます。
百人一首

田子の浦にうち出でて見れば白妙の富士の高嶺に雪はふりつつ

田子の浦に出て見渡すと、真っ白に雪化粧した富士の山に、しきりに雪が降っていることよ。
百人一首

あしひきの山鳥の尾のしだり尾の長々し夜をひとりかも寝む

百人一首の3番目の歌です。 枕詞や序詞の使用や、「山鳥の尾のしだり尾の」というふうに「尾」が繰り返されて、 歌にリズムが感じられるような表現が、とても印象的で美しい歌です。
百人一首

春過ぎて夏来にけらし白妙の衣干すてふ天の香具山

春が過ぎて夏が来てしまったみたいです。夏に白い衣を干すという天の香具山。(天の香具山には白い衣が干してありますよ。)
百人一首

秋の田のかりほの庵の苫を荒み 我衣手は露にぬれつつ

秋の田のかりほの庵(いほ)の苫(とま)を荒み 我衣手は露にぬれつつ 百人一首の第1番