tough 構文の「3つのポイント 」

不定詞

なんとなく意味はわかるけど、
初めて見る英文。
並び替えや空欄補語で間違える。
そんな文章は tough 構文かもしれません。

書き換えの例文を使い
「3つのポイント 」を抑えて
tough 構文を理解しましょう。

「3つのポイント 」

P1、動詞の目的語
   または前置詞の目的語主語になる。
P2、名詞の省略
P3、特定の形容詞

3つの書き換え 動詞の目的語

例文1

書き換えの例文を比べることによって、
tough 構文を理解しましょう。
まずは、動詞の目的語を主語にする場合です。

1. It is difficult to solve this problem.
 (形式主語)
この問題を解くことは難しい。

2. This problem is difficult to solve.
 (tough 構文)
この問題は解くのが難しい。

3. This problem is so difficult that I can not solve it.
 (so ~ that ・・・の構文)
この問題は難しいいので、私は解くことができない。

1. It is difficult to solve this problem.
 (形式主語)

It が形式上の主語であり、
to solve this problem を表しています。
「to solve this problem」は、「difficult」です。
という構造です。

2. This problem is difficult to solve.
 (tough 構文)

こちらが tough 構文。
「3つのポイント」は

P1、動詞の目的語
   または前置詞の目的語主語になる。
P2、名詞の省略
P3、特定の形容詞

でした。
This problem is difficult to solve it.
P1      P3     P2

P1、solve の目的語 This problem が
   主語になっています。
P2、solve は「〜を解く」という他動詞です。
   他動詞とは、目的語が必要な動詞。
   つまり solve の後ろには
   何か単語がなければならないのですが、
   それは tough 構文の場合は省略されます。
P3、tough 構文で使われる形容詞は
   「易⇄難、快⇄不快、安全⇄危険」などを表す
   特定の形容詞です。
   こちらは後で紹介します。

3. This problem is so difficult that I can not solve it.
 (so ~ that ・・・の構文)

こちらは、tough 構文ではないので、
solve の後ろには it が付いています。

例文2

1. It is easy to understand English. 
 (形式主語)
英語を理解するのは簡単だ。

2. English is easy to understand.
 (tough 構文)
英語は理解しやすい。

3. English is so easy that I can understand it.
 (so ~ that ・・・の構文)
英語は簡単なので、私は理解することができる。

1. It is easy to understand English.
 (形式主語)

It が形式上の主語であり、
to understand English を表しています。
「to understand English」は、「easy」です。
という構造です。

2. English is easy to understand.
 (tough 構文)

English is easy to understand it.
P1   P3       P2

P1、understand の目的語 English が
   主語になっています。
P2、understand は「〜を理解する」という他動詞です。
   他動詞とは、目的語が必要な動詞。
   つまり understand の後ろには
   何か単語がなければならないのですが、
   それは tough 構文の場合は省略されます。
P3、tough 構文で使われる形容詞は
   「易⇄難、快⇄不快、安全⇄危険」などを表す
   特定の形容詞です。
   こちらは後で紹介します。

3. English is so easy that I can understand it.
 (so ~ that ・・・の構文)

こちらは、tough 構文ではないので、
understand の後ろには it が付いています。

3つの書き換え 前置詞の目的語

次に前置詞の目的語を主語にする場合です。

例文3

1. It is easy to write with this pen.
 (形式主語)
このペンで書くことは簡単です。

2. This pen is easy to write with.
 ( tough 構文)
このペンは書きやすい。

3. This pen is so useful that I can write well with it.
 (so ~ that ・・・の構文)
このペンはとても便利なので、私はうまくかける。

1. It is easy to write with this pen.
 (形式主語)

It が形式上の主語であり、
to write with this pen を表しています。
「to write with this pen」は、「easy」です。
という構造です。

2. This pen is easy to write with.
 ( tough 構文)

こちらが tough 構文。
「3つのポイント」は

P1、動詞の目的語
   または前置詞の目的語主語になる。
P2、名詞の省略
P3、特定の形容詞

でした。

This pen is easy to write with it.
P1   P3       P2

P1、前置詞 with の目的語 this pen が
   主語になっています。
P2、前置詞 with は「〜一緒に、〜で」という意味です。
   普通は直後に単語を必要としますが、
   主語となっているために省略されます。
P3、tough 構文で使われる形容詞は
   「易⇄難、快⇄不快、安全⇄危険」などを表す
   特定の形容詞です。
   こちらは後で紹介します。

3. This pen is so useful that I can write well with it.
 (so ~ that ・・・の構文)

こちらは、tough 構文ではないので、
with の後ろには it が付いています。

例文4

1. It is dangerous to swim in the river in winter.
 (形式主語)
この川で冬に泳ぐことは危険です。

2. This river is dangerous to swim in in winter.
 ( tough 構文)
この川は冬に泳ぐのは危険だ。

3. This river is so dangerous that I can not swim in it in winter.
 (so ~ that ・・・の構文)
この川はとても危険なので、私は冬にこの川で泳ぐことはできない。

1. It is dangerous to swim in the river in winter.
 (形式主語)

It が形式上の主語であり、
to swim in the river in winter を表しています。
「to swim in the river in winter」は、「dangerous」です。
という構造です。

2. This river is dangerous to swim in in winter.
 ( tough 構文)

This river is dangerous to swim in it in winter.
P1    P3         P2

P1、前置詞 in の目的語 this river が
   主語になっています。
P2、前置詞 in は「〜のなかに」という意味です。
   普通は直後に単語を必要としますが、
   主語となっているために省略されます。
   よって、「swim in in 」という
   見たこともない文章になりますが、
   構造的には合っています。
P3、tough 構文で使われる形容詞は
  「易⇄難、快⇄不快、安全⇄危険」などを表す
   特定の形容詞です。
   こちらは後で紹介します。

3. This river is so dangerous that I can not swim in it in winter.
 (so ~ that ・・・の構文)

こちらは、tough 構文ではないので、
in の後ろには it が付いています。

使われる形容詞

易・難
easy
hard
difficult
tough
impossible

安全・危険
safe
dangerous

快・不快
pleasant
unpleasant
comfortable
uncomfortable
convenient
inconvenient

possible は使えません。

理由は、
はっきりとはわかりませんが、
一部の動詞の特殊な用法が関係すると思われます。

This car sells poorly.
この車はあまり売れない。

Your translation reads well.
あなたの翻訳は読みやすい。


このように
一部の動詞には「可能」意味が付け加えらることがありますが、
これには「副詞」を伴うという条件がありますので、

❌This car don’t sell.
この車は売れない。

❌Your translation reads.
あなたの翻訳は読める。

これらは、副詞がないので成り立ちません。

よって

❌Your translation is possible to read.
は、成り立たないと思われます。

ですが、
❓Your translation is possible to read well.
が、成り立つのかどうかは、わかりません。

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