英語を読んでいると、突然今までの常識から外れたような語順や、語句に驚くことはありませんか?
もしかしたら、それは強調の表現かもしれません。
この記事では、英語の強調表現を紹介します。
確認をすると、もう戸惑うことなく英文を理解できます。
強調構文
it is ~ that
It was Bob that visited Kyoto yesterday.
昨日京都を訪れたのは、ボブでした。
= Bob visited Kyoto yesterday.
強調する語を It is [was] の後に置き、that 以下にその他の語をそのままの語順で置きます。
この場合は、強調している語が人ですので、that の代わりに who を使うこともあります。
It was Bob who visited Kyoto yesterday.
It was Kyoto that Bob visited yesterday.
ボブが昨日訪れたのは、京都でした。
= Bob visited Kyoto yesterday.
今度は、Kyoto を強調しました。
It was yesterday that Bob visited Kyoto.
ボブが京都を訪れたのは、昨日でした。
= Bob visited Kyoto yesterday.
今度は、yesterday を強調しました。
節を強調
It is because he is cool that she likes him.
彼女が彼を好きなのは、彼がかっこいいからだ。
= She likes him because he is cool.
強調する部分が、長いです。
It was because I cared about you that I stopped you.
私があなたを止めたのは、あなたを心配したからです。
= I stopped you because I cared about you.
疑問詞を強調
What is it that you want ?
あなたの望みは一体なんですか?
こちらは、次のような過程で作られます。
1, What do you want ?
2, It is what that you want.
3, What is it that you want ?
1 は疑問文。
2 は what を強調。
3 は、疑問文の語順に。
It is not until ~
It was not until this afternoon that I knew that news.
今日の午後になって初めて、私はそのニュースを知りました。
this afternoon を強調し、「〜なってはじめて・・・」と訳します。
It was not until I visited him that I realized how fine he became.
彼を訪れて初めて、彼がどれほど元気になったかに気づいた。
節が強調されることもあります。
強調語句
動詞の強調
I did see a ghost last night.
私は、昨日の晩に幽霊を確かに見ました。
do, does, did, を動詞の原型の直前に置きます。
「確かに、実際に」という動詞を強調する表現になります。
Do come and enjoy the party.
ぜひパーティを楽しみに来てください。
疑問詞の強調
What on earth are you doing ?
あなたはいったい何をしているのですか?
疑問詞の直後に on earth を置くことにより、「いったい全体」という疑問詞を強調する表現になります。
Why in the world do you think in that way ?
いったいなぜ、あなたはそんなふうに考えるのですか?
in the world も同じように使います。
否定表現の強調
「全く〜ではない」「少しも〜ではない」という表現。
I don’t understand what you mean at all.
私はあなたの意味していることを全く理解していません。
I’m not a bit surprised to hear that she passed the exams.
彼女が試験に合格したと聞いても全く驚かない。
This movie is not in the least interesting.
この映画は全く面白くない。
This question is by no means easy.
この問題は、決して簡単ではない。
= This question is not easy by any means.
not + any はイコール no です。
There is no hope whatever.
少しも望みはない。
no + 名詞 +whatever
He is in no way a foolish man.
彼は決してバカな男ではない。
= He is not in any way a foolish man.
not + any はイコール no です。
その他
名詞を強調する very まさに、ちょうど、こそ
She is the very lady that I have been looking for.
まさに彼女こそ私が探していた女性だ。
形容詞・副詞を強調する語
「とても」を表す語
・terribly
・awfully
・dreadfully
「完全に、すっかり、全く、絶対に」を表す語
・completely
・absolutely
・dead
I’m dead against his idea.
私は絶対に彼の案には反対です。
再帰代名詞
再帰代名詞を名詞と同格に使って強調する表現
Bob himself showed me around his house.
ボブ自ら私に彼の家を案内してくれた。
She is kindness itself.
彼女は親切そのものです。
not A but B
It is not what you read but how you read it that count.
重要なのは、何を読むかではなく、どのように読むかだ。
A ではなく B です。
という強調表現。
例文は、あわせて it is ~ that の強調構文も使われています。
繰り返しによる強調表現
I studied English for hours and hours.
私は英語を何時間も何時間も勉強しました。
強調したい語を繰り返して意味を強めます。
Bob ran and ran.
ボブはどんどん走った。
まとめ
たくさんの表現がありますが、一度確認しておくと
出てきたときに戸惑うことが無くなります。
もしかしたら、強調かな?と予想することができるようになりますので、
よく確認しましょう。
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