奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ秋はかなしき

百人一首


奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋はかなしき

猿丸太夫(さるまるだゆう)


百人一首の5番目の歌です。

語句

*奥山・・・人里離れた奥深い山。

*声聞く時ぞ 秋はかなしき・・・
 ぞ、、、かなしき・・・係結び。「かなしき」は連体形。

歌意

人里離れた奥深い山で、散り落ちた紅葉を踏み分けて、鹿が泣いているのを聞く時こそ、秋はとても悲しく感じられます。

作者

猿丸太夫(さるまるだゆう)
三十六歌仙の一人。生没年不明。「三十六人集」に「猿丸太夫集」があるが実作とは認められておらず、実在の人物であるかどうかも確実ではない。弓削道鏡や柿本人麻呂であるとする諸説があるが、
正確なことはわからない。

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