日本の神さま

神道

「日本の神様と海外の神様の違いは何ですか?」
そんな質問をされることがあります。

ここでは海外の神様を仮にキリスト教の神様として簡単に説明すると

日本の神さま

「神」

たくさんおられ、
それぞれに豊かな個性がある。

キリスト教の神さま

「 God 」

唯一絶対で、
全知全能。

日本の神様は「神」
キリスト教の神様は「God」

と区別するのと、紛らわしくないです。

ここでは、キリスト教の「 God 」にも触れながら、
日本の「神」様について詳しく見てみましょう。

日本の神さま

日本の神さまは、「古事記」や「日本書紀」、「風土記」などの神話に伝えられています。
キリスト教には「新約聖書」という書物の中に神様の話が伝えられています。

古事記 日本書紀 風土記

古事記

和銅5年(712)、太安万侶、稗田阿礼によって編纂された、日本最古の歴史書です。

日本書紀

養老4年(720)、舎人親王らが編纂した、日本最古の正史です。
日本の国家が認めた正しい歴史。

風土記

一般に地方の歴史や文物を記したものをいいます。
古事記や日本書紀には掲載されていない神話が語られています。

相違点

古事記


国内にむけた
信仰に関する書

日本書紀


海外に向けた
文献的な書

風土記

地方の文化や
地勢などの
中央への報告書

少しずつ違いがありますが、これらにはたくさんの神話が語られています。

八百万の神

日本神話の中には、たくさんの神様が登場します。
たくさんおられる神様のことを「八百万(やおよろず)の神」と言います。
「八百万(やおよろず)」が、「たくさん」を表しています。

自然崇拝、精霊崇拝、祖先崇拝というように、日本の信仰の対象は、
人々の生活様式とともに変化し、また、広がっていきました。
新しいものに変わったのではなく、新しいものを加えて、
従来の対象物と合わせて、信仰が広がっていく所に特徴があります。

「すべてに神おわします」という言葉があるように、
「たくさんの神さま」「たくさんの尊いもの」が存在するというのが、
日本の考えで、これからとても重要になる考えだと思われます。

天照大御神

「八百万(やおよろず)の神さま」の中でも最も尊いとされている神様は、
天照大御神(あまてらすおおみかみ)さまです。

太陽の神様といわれ、また皇室のご先祖様とも伝えられています。

三重県にある「伊勢神宮」にお祀りされています。
正式には、「神宮」というと「伊勢神宮」のことをさします。

神 God

日本語の「神」を「 God 」と訳すのは、誤解が生じます。
「神」と「 God 」では、性質が違うからです。

誤解を恐れず、簡単にその違いを表すと、
「神」は、ものや現象、人物など具体的なものから派生し、
「 God 」は、物事の根本というような、抽象的ものから派生しました。

具体的なものは、どんどんと数が増え
抽象的なものは、どんどんと一つにまとめられていきます。

まとめ

日本の神さま「神」とキリスト教の神さま「 God 」を比べながら、
それぞれの特徴を簡単に説明しました。

日本の神さま

「神」

たくさんおられ、
それぞれに豊かな個性がある。

具体的なもの

キリスト教の神さま

「 God 」

唯一絶対で、
全知全能。

抽象的なもの

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