時制の一致
まず、押さえておくことは
主節と従属節を確認しましょう。
では、例文を見てみましょう。
I think that he is happy.
(彼は幸せだと思う。)
赤い部分は主節、この文の中心
緑の部分は従属節、この文の付属的な部分
主節、従属節を確認してから、
下の図を見てください。

この図は時の流れを表しています。右に行くにつれて、時制は進みます。
上が従属節の時制
下が主節の時制です
このように、図にして時の流れを考えてみましょう。
現在→過去
I think that he is happy.
主節 従属節
(彼は幸せだと思う。)

この例文の主節は現在、従属節は現在、
同時に起こっています。
これを過去形にすると
I thought that he was happy.
主節 従属節
(彼は幸せだと思った。)

主節は過去、従属節は過去、
同時に起こっています。
これを時制の一致と言います。
ここでわからなくても、あと2つ例をみましょう。
過去→過去完了
I think that he was happy.
主節 従属節
(彼は幸せだったと思う。)

この例文の主節は現在、従属節は過去、
従属節が起こってから主節が起こっています。
これを過去形にすると
I thought that he had been happy.
主節 従属節
(彼は幸せだったと思った。)![]()
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主節は過去、従属節は大過去。
従属節が起こってから主節が起こっています。
③と順番が同じです。
では、次も見てみましょう
will→would(過去形)
I think that he will be happy.
主節 従属節
(彼は幸せになるだろうと思う。)
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この例文の主節は未来、従属節は過去、
主節が起こってから従属節が起こっています。
実際には、未来のことなので起こるかどうかはわかりませんが、便宜上仮にこう言います。
これを過去形にすると
I thought that he would be happy.
主節 従属節
(彼は幸せになるだろうと思った。)
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主節は過去、従属節は過去から見た未来。
主節が起こってから従属節が起こっています。
順番が同じです。
このように、主節と従属節の関係、同時か、どちらが先か、
この関係を保ったまま過去形にすることを時制の一致と言います。
現在進行形→過去進行形
I think that he is smiling.
現在 現在
(彼は笑っていると思う。)
I thought that he was smiling.
過去 過去
(彼は笑っていると思った。)
同時
過去進行形→過去完了進行形
I think that he was smiling.
現在 過去
(彼は笑っていたと思う。)
I thought that he had been smiling.
現在 大過去
(彼は笑っていたと思った。)
従属節が起こってから主節
現在完了形→過去完了形
I think that he has been to kyoto.
現在 現在
(彼は京都に行ったことがあると思う。)
I thought that he had been to kyoto.
現在 過去
(彼は京都に行ったことがあると思った。)
同時
*この場合は、従属節が完了形ですので形が変わりますが(過去なのにhad been)
考え方は同じです。
*図にすることで、視覚的にも情報を処理することができるので、脳への負担が少なくなります。図にすること、これを可視化といいます。可視化は他の科目にも応用できますので、習慣化しましょう。
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