随筆

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本棚を眺める

DIYで本棚を作った。思い切って壁一面を本棚にしたのだ。理由は本が増えてきたので、置き場所がなくなったことだが、といっても400冊ほどだから世の読書家と比べたら大した量の本ではない。しかし、国語が苦手だった私にしたらたくさんの本を買ったと驚...
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知的行為としての「祀る」

日本神話を読むと「神様を祀る神様」がいることに驚く。一般に神様は「祀られる者」であって、「祀る者」ではない。しかし、神話の中には神を祀るために勤しむ神々が描かれている。その筆頭が天照大神である。伊勢の神宮に祀られた皇祖神、簡単に言えば日本で...
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みんなで祝おう

2月11日は「建国記念の日」である。「国民の祝日に関する法律」で規定された、文字通り「日本の建国」を祝う日である。昭和23(1948)年7月まではこの日を「紀元節」といった。「紀元節」の「紀元」とは「暦の始まり」、「歴史のはじまり」、「日本...
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正月と真理はみんなのもの 竹田現象学の独自性とは

数え年というのは、正月が来ると皆いっせいに1つ歳をとるという年齢の数え方だ。新年の1月1日がみんなの誕生日みたいなものである。だから「あけましておめでとう」なのだ。個別の誕生日を祝うのではなく、みんなでみんなを祝福する。それが日本の正月であ...
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使っているのか、使われているのか

「100度のお湯で淹れます、そうすると農家さんの考えていることまでわかります。」これは日本茶のセミナーの先生の言葉。「一流人物の書はともかく精彩があって生きている。二流人物となると、半死半生である。三流人物すべてに取るところはなく、最早問題...
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自分と真理と突き動かす何か

気温35度を超える日が続いた暑い夏が終わったが、10月に入っても真夏日があったりと、今年の秋も暑かった。いつまでも気温は下がらずに日差しも強く、その影響で今年のモミジの紅葉はどうなるのだろうと心配していたが、現在綺麗に色づいて神社に訪れる人...
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自由と調和

「我思う、故に我あり」と言ったフランスの哲学者デカルトは、私にとって批判の対象であった。詳しくも知らないのに彼の心身二元論の批判をして、全ては繋がっているという関係性の存在論を語ってきた。確かに心身二元論には無理があるし、「我思う、故に我あ...
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寄り道はプラトン

多言語への憧れから「哲学史」をいろんな言語で読んでみようとした。「哲学史」というある程度知っている内容を読むことで、言語理解へのハードルを少しでも下げようとしたのだ。日本語で理解し、それぞれの言語の表現を見ながら、それらの違いを楽しもうとし...
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多言語という手段

多言語というのに興味があって、また本を買った。  学生の時から英語は得意であったが、卒業してからほとんど触れ合う機会もなく、身につけたことを忘れてしまっていた。8年ほど前、仕事を辞めて1年間伊勢で勉強して帰ってきてから、お金がなかったので家...
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沈むもの 昇るもの

言葉が生まれてくる場所、それは心の奥底であるという。心の奥底には、人間が日々経験する物事が貯蔵されている。それらは一つ一つでは言葉にはならないが、互いに影響しあって、条件がそろった時、心の表面に出てきて言葉となる。だから言葉は日々の経験を種...