随筆 哲学者宣言 私は哲学者である。この世界を言論で説明し、人類の幸福を追求する。そのために残りの命を費やし、哲学書を残すことをここに宣言する。いささか大袈裟な感じがするが、私の決意である。神職としての立場とともに、言論での貢献を誓うのだ。「である」というの... 2024.04.29 随筆
百人一首 滝の音は絶えて久しくなりぬれど名こそ流れてなほ聞こえけれ 滝の流れ落ちる音が聞こえなくなってずいぶん経つけれど、その名声だけは世間に流れ伝わって、今でも人々の口から聞こえていることだよ。 2024.04.05 百人一首
随筆 本棚を眺める DIYで本棚を作った。思い切って壁一面を本棚にしたのだ。理由は本が増えてきたので、置き場所がなくなったことだが、といっても400冊ほどだから世の読書家と比べたら大した量の本ではない。しかし、国語が苦手だった私にしたらたくさんの本を買ったと驚... 2024.04.05 随筆
随筆 知的行為としての「祀る」 日本神話を読むと「神様を祀る神様」がいることに驚く。一般に神様は「祀られる者」であって、「祀る者」ではない。しかし、神話の中には神を祀るために勤しむ神々が描かれている。その筆頭が天照大神である。伊勢の神宮に祀られた皇祖神、簡単に言えば日本で... 2024.03.11 随筆
百人一首 忘れじの行末まではかたければ今日を限りの命ともがな 「いつまでも忘れまい」というあなたの言葉が、遠い将来まで変わらないというのは難しいでしょう。だから、その言葉を聞いた今日を限りに命が尽きてしまえばいいのに。 2024.03.02 百人一首
随筆 みんなで祝おう 2月11日は「建国記念の日」である。「国民の祝日に関する法律」で規定された、文字通り「日本の建国」を祝う日である。昭和23(1948)年7月まではこの日を「紀元節」といった。「紀元節」の「紀元」とは「暦の始まり」、「歴史のはじまり」、「日本... 2024.02.15 随筆
百人一首 嘆きつつひとりぬる夜の明くるまはいかに久しきものとかは知る あなたが来てくださらないことを嘆き哀しみながら、一人で孤独に寝ている夜が明けるまでの時間がどれだけ長いかご存じでしょうか。あなたはご存じないでしょうね。 2024.01.31 百人一首
随筆 正月と真理はみんなのもの 竹田現象学の独自性とは 数え年というのは、正月が来ると皆いっせいに1つ歳をとるという年齢の数え方だ。新年の1月1日がみんなの誕生日みたいなものである。だから「あけましておめでとう」なのだ。個別の誕生日を祝うのではなく、みんなでみんなを祝福する。それが日本の正月であ... 2024.01.21 随筆
随筆 使っているのか、使われているのか 「100度のお湯で淹れます、そうすると農家さんの考えていることまでわかります。」これは日本茶のセミナーの先生の言葉。「一流人物の書はともかく精彩があって生きている。二流人物となると、半死半生である。三流人物すべてに取るところはなく、最早問題... 2023.12.27 随筆
随筆 自分と真理と突き動かす何か 気温35度を超える日が続いた暑い夏が終わったが、10月に入っても真夏日があったりと、今年の秋も暑かった。いつまでも気温は下がらずに日差しも強く、その影響で今年のモミジの紅葉はどうなるのだろうと心配していたが、現在綺麗に色づいて神社に訪れる人... 2023.12.02 随筆